最終更新日:2025.07.09
便秘の改善には、腸を動かす体操が効果的です。
食事や生活習慣の見直しに加えて、簡単な便秘解消体操を取り入れることで、スムーズなお通じにつながります。
今回は、特別な道具なしで手軽にできる「便秘改善に効果的な体操」をご紹介。
毎日続けやすい動きばかりなので、ぜひ試してみてください。
※痛みや違和感がある場合は、無理せず中止してください。
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
食品保健指導士・管理栄養士
古本 楓
食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、「便秘」「腸活」についての情報をお届けいたします。
【資格】
・公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
食品保健指導士
・管理栄養士
目次
イスに腰かけたままできる運動は、仕事や作業の合間のちょっとした空き時間を利用して実践できます。
身体を動かすことで眠気覚ましやリフレッシュ効果も得られるので、気分転換したい時にもやってみてください。
上体ずらし
背筋を伸ばしたまま上半身を左右にスライドさせることで、体幹を効果的に刺激できます。
⇒ ③と④を20往復程度繰り返す
上体ひねり
腰回りをゆっくりひねることで、腸に刺激を与え、血流や腸のぜん動運動の活性化が期待できます。
⇒ ②と③を10往復程度繰り返す
寝る前のリラックスタイムに行うのにおすすめの便秘解消体操です。
動作はゆっくりと行い、激しく動きすぎないことを意識しましょう。
両膝抱え
仰向けに寝て両膝を抱えることで、お腹に優しく圧をかけながら腸を刺激できます。寝る前のルーティンにぴったりのストレッチです。
骨盤ゆらし
骨盤を左右にゆらす動きで、腸の位置や筋肉のバランスを整え、便のスムーズな排出を促します。
姿勢はうつ伏せでリラックスして行いましょう。
上半身を固定して下半身だけを動かすのは、実際にやってみると意外に難しいもの。
腰に手を当てただけでは上半身が動いてしまうという人は、左右の胸を横から両手で挟むようにして持つと、上半身が固定しやすくなります。
やり方とポイント
ベリーダンスのように骨盤を大きく回すことで、腸を内側からマッサージするような動きが期待できます。
リズムよく無理なく続けることがポイントです。
⇒ ②と③を3セット行う
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女性や高齢者に便秘の人が多い理由の一つに、便を押し出すための腹筋力が弱いことが挙げられています。
便秘予防のためにも、日頃から腹筋力を鍛えて排便力を上げることが大切です。
排便をスムーズに行うために必要な下腹部の筋力を鍛える体操をご紹介します。
両脚上げ運動
下腹に力を入れて両脚を持ち上げることで、腹直筋や腸腰筋を刺激。排便に必要な「押し出す力」をしっかり鍛えます。
⇒ ②と③を10回程度繰り返す
腰痛予防にも効果的な交互脚上げ運動
負荷をかけすぎずに、左右交互に脚をゆっくり下ろすことで下腹と体幹を鍛えます。腰への負担が少ないのもポイントです。
⇒ ②~⑤を10回程度繰り返す
今回ご紹介した体操は、短時間・省スペースで実践できるものばかり。
忙しい日でも1日数分取り入れるだけで、腸へのやさしい刺激になります。
特に就寝前の体操は、リラックスした状態でゆっくり行うのがポイント。
激しい運動は交感神経を刺激し、寝つきが悪くなる場合があるため注意しましょう。
便秘を根本から改善するには、適度な運動に加え、規則正しい生活やバランスの良い食生活も欠かせません。
便秘改善に大切な3つのポイント
便秘解消のための体操と生活習慣の見直しは、毎日の健康づくりにとても効果的です。
無理なく続けて、ぜひ快適な毎日を目指しましょう。
\ 食事・運動にプラスして、もっとスムーズな毎日へ /
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の疾病の診断や治療を意図するものではありません。症状や健康面にご不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、専門の医師による診断と指導をお受けください。
本記事の内容に起因するいかなる結果についても、筆者および運営者は責任を負いかねますのでご了承ください。