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便秘が腹痛の原因?便秘でお腹が痛くなった時の対処法!

最終更新日:2024.09.18

便秘が腹痛の原因?便秘でお腹が痛くなった時の対処法!

便秘をすると、お腹が痛くなるという人も多いのではないでしょうか?

便秘は単に便が出ないだけではなく、腹痛や腹部の膨満感、ガスがたまっておならの数が増えるなど様々な症状が表れます。

そこで今回は、便秘が原因で腹痛が起こる理由や、便秘による腹痛を解消する方法、効果的な便秘の改善・予防法などについてお伝えします。

食品保健指導士・管理栄養士 古本 楓

この記事の執筆者

グリーンハウス株式会社

食品保健指導士・管理栄養士

古本 楓

食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、「便秘」「腸活」についての情報をお届けいたします。

【資格】
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
 食品保健指導士
管理栄養士

便秘と腹痛の関係は?便秘が続くとお腹が痛くなる理由

便秘で腹痛が起きる主な理由は、腸内に発生したガスが大腸を圧迫するからだと考えられています。

便秘は、腸内に便が滞留した状態です。滞留した便は腸内で発酵し、有害ガスを発生させます。

ガスは便秘が続くほど増加して、大腸を圧迫。腹痛を引き起こすのです。

便が溜まりやすい場所は?

便が停滞しやすい場所は、左下腹部にあるS状結腸です。

そのため、左下腹部は腹痛が起きやすい部位であり、排便時に痛みを感じる人も多いといわれています。

便秘と腹痛の関係は?便秘が続くとお腹が痛くなる理由

便秘の種類で腹痛が起きたり起きなかったりする?

便秘は、発生原因によって細かく分類されています。

便秘の種類によって、腹痛が生じる場合と生じない場合があります。

①機能性便秘

機能性便秘は、自律神経の乱れや食生活、生活リズムの乱れなどが原因で起こります。

機能性便秘になると腸管粘膜知覚が鈍化し、腸管内圧が低下。腸管内容物の腸管通過時間が延長して、便秘になります。

機能性便秘の場合、腹痛が起こらない場合が多く、起きたとしても軽度です。

便秘の種類

②便秘型過敏性腸症候群(IBS)

腹痛を伴う便通障害が起こる疾患が、過敏性腸症候群(IBS)です。

便秘と不屈の症状がある場合は、便秘型過敏性腸症候群が疑われます。

便秘型過敏性腸症候群になると、腸管粘膜知覚が過敏になり、少しの刺激で腸管の内圧が上昇。腹痛を引き起こします。

便秘による腹痛は病気のサイン?便秘でお腹が痛くなる病気とは?

便秘が続いて腹痛が起きた時に、病気が隠れている場合があります。

その時に考えられる疾患が「大腸憩室炎」です。

  • 大腸憩室炎とは?

    • 大腸の壁に「憩室」と呼ばれる小さなくぼみが生じ、そこに便が詰まった状態が長期間続いて起きた炎症です。

      どの部位に憩室ができたかによって痛みが出る場所が異なりますが、痛くなりやすいのは右脇腹や左下腹部とされています。

腹痛が続く場合や激しく痛む場合は、速やかに専門医や病院に相談しましょう。

腹痛が続く場合や激しく痛む場合は専門医や病院に相談

便秘でお腹が痛くなった時の対処法は?便秘による腹痛の解消方法

便秘が原因の腹痛を治すためには、お腹にたまっている便やガスを出すのが効果的です。

即効性が期待できる、便やガスを出すためのマッサージを紹介します。

  • 「の」の字マッサージ

    1. 仰向けになり両膝を立てる
    2. 両手をへその下で重ねて、へそを中心にしてやや沈むくらいの力で「の」の字を30回~50回程度描く
    3. へそから左右両側に4cm程度離れた場所(天枢のツボ)を両手で2秒~3秒圧迫し、力を抜くことを20回繰り返す
    4. へその真下2㎝程度の部分(関元のツボ)を、両手の指先を重ねて指圧する。10回繰り返す
  • 座ってできる「腸もみマッサージ」

    1. 椅子に腰かけた状態で、左骨盤の内側に両手の指を重ねて置く
    2. 息を吐きながら、指先を平らにして細かく腸を圧迫するように時計回りでもんでいく
    3. 10回程度繰り返す
座ってできる「腸もみマッサージ」

便秘解消に効果的な生活習慣や食生活!便秘改善におすすめの対処法

便秘が原因の腹痛を防ぐためには、そもそもの原因である便秘を解消・予防するのが一番です。

便秘薬や下剤に頼る方法ではなく、できれば生活習慣や食生活の見直しによって自然に出したいですね。

そこで、腸内環境を整えるのに効果的な生活習慣や食生活を紹介します。

①朝起きたらすぐに太陽の光を浴びる

朝日を浴びると、体内時計がリセットされて体内リズムが整いやすくなります。

また、副交感神経から交感神経への切り替えがスムーズに行われ、体が活動モードに。

さらに、太陽の光によって“幸せホルモン”と呼ばれる脳内神経物質・セロトニンの分泌がスタート。

セロトニンは夕方になると “睡眠ホルモン”ことメラトニンを生成して、良質な眠りを促します。

朝起きたらすぐに太陽の光を浴びる

睡眠と腸内環境、そして自律神経は互いに影響を与え合う関係であるため、便秘解消・予防のためには、質が高い眠りを得ることが大事です。

朝日を浴びることで自律神経が正常に働き、睡眠の質が向上して腸内環境の改善や便秘解消につながります。

②朝食を食べる

朝食を食べて胃や腸が刺激されると、便意が起きやすくなって排便を促進。

また、朝食を摂ることで副交感神経から交感神経へと切り替わりやすくなります。

朝食におすすめ!バナナきな粉ヨーグルト

バナナにはセロトニンの原料となるトリプトファンや食物繊維、腸内でビフィズス菌のエサになるオリゴ糖などが含まれています。

また、きな粉は食物繊維や大豆オリゴ糖、良質な植物性タンパク質が豊富です。

この2つの食品を乳酸菌が豊富なヨーグルトと組み合わせることで、腸活におすすめの朝食メニューになります。

朝食におすすめ!バナナきな粉ヨーグルト

③水分をこまめにとる

体内の水分量が低下すると、腸内にある便の水分が腸管によって吸収され、便が硬くなります。硬い便は、便秘を悪化させる原因の一つです。

便が硬くなるのを予防するため、1日1.5~2リットルを目安としてこまめに水分補給するようにしましょう。

④寝る前に腸をねじるストレッチをする

睡眠前に腸に刺激を与えると、寝ている間に腸の蠕動運動が促進されて、翌朝のスムーズな排便が期待できます。

便秘改善に効果的なワニのポーズ

1.仰向けに寝る

2.右膝を両手で抱えて胸に引き寄せる

3.右膝の外側を左手で持つ。左手は手のひらを床に向けて真横に伸ばして広げる

4.肩が浮かないように注意しながら、息を吐きながら膝を左側へ倒す

5.そのまま3回深く呼吸する

6.反対側も同様に行う

便秘改善に効果的なワニのポーズ

ワニのポーズは、膝を深く倒すことよりも、肩が床から浮かないようにすることがポイントです。

腰に痛みを感じた場合は、すぐに中止しましょう。

便秘が原因の腹痛を解消して、お通じスッキリで快適な毎日を!

今回は、便秘で腹痛が起こる理由や、便秘を解消・予防するのに効果的な方法をご紹介しました。

お通じを良くする生活習慣や食生活を実践することが、腹痛を予防するための有効な手段です。

しかし、色々とやらなければならないことが多い毎日の中で、現在の生活習慣や食生活を見直す余裕や時間がないという人も少なくないでしょう。

お通じを良くする生活習慣や食生活を実践することが、腹痛を予防するための有効な手段です

そういった人におすすめなのが、腸内環境を整えるビフィズス菌や、ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖などがバランス良く配合された腸活サプリメントです。

飲むだけで腸内環境が良くなるなら、活用しない手はありませんね。

自分のライフスタイルに合う方法で、お腹の調子を整えていきましょう!

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