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便秘でお腹が痛くなる原因|左下腹部の痛みと解消法とは

最終更新日:2025.05.07

便秘でお腹が痛くなる原因|左下腹部の痛みと解消法とは

便秘が続くと「お腹が張って苦しい」「左下腹が重だるい」「押すと痛い」といった症状に悩まされることがあります。

特に左下腹部の痛みは、放置すると慢性的な体調不良にまでつながることもあります。

この記事では、便秘によってお腹が痛くなる原因とその対処法、さらに根本から便秘体質を改善するための方法について解説します。

便秘が続いてお腹が痛いという方は、症状改善の参考にしてくださいね。

食品保健指導士・管理栄養士 古本 楓

この記事の執筆者

グリーンハウス株式会社

食品保健指導士・管理栄養士

古本 楓

食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、「便秘」「腸活」についての情報をお届けいたします。

【資格】
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
 食品保健指導士
管理栄養士

便秘でお腹が痛いのはなぜ?|左下腹部の理由と腸の構造

便秘による腹痛は、特に左下腹部に集中しやすい傾向があります。

まずは、「便秘で腹痛が起こる原因」や「なぜ左下が痛いのか」といった疑問に答えながら、便秘による腹痛のメカニズムを詳しく解説します。

便が溜まりやすい「S状結腸」が左下にある

大腸は体内で右下から始まり、時計回りに腹部を巡るように配置されています。

その中で、特に便がたまりやすい部分が左下腹部あたりに位置している「S状結腸」です。

S状結腸は腸のカーブがきつく、便の流れが滞りやすい構造になっています。

そのため、便秘になると左下腹部に固い便やガスが溜まって周囲を圧迫することで、ズーンとした鈍い痛みや、押したときの不快感が起こりやすくなるのです。

便秘でお腹が痛いのはなぜ?|左下腹部の理由と腸の構造

S状結腸に便が停滞すると起こりやすい現象

1.ガスの滞留

便が固まると腸内でガスが発生し、膨張して腸壁を圧迫します。

この圧迫感を痛みとしてとらえる場合が多くあります。

2.腸の動きの低下

腸内に滞留した便が固くなることで、腸内の蠕動運動(腸の自然な動き)が鈍くなり、便が腸内を移動せず、ますます腸が動きにくくなります。

3.炎症や腸内環境の悪化

長期間便秘が続くことで、腸内のバランスが崩れ、腸の壁が炎症を起こすことがあります。これがさらに痛みや不快感を引き起こします。

便秘の種類で腹痛が起きたり起きなかったりする?

便秘にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。

便秘の種類によって、腹痛の出方や症状が異なるため、便秘による腹痛を解消する方法を理解するには、便秘の種類を知ることが重要です。

主な便秘の種類を簡単に紹介します。

1.弛緩性便秘

腸の動きが鈍くなり、便が長時間腸内に停滞する便秘です。

弛緩性便秘では、腹部の膨張感や鈍い痛みを感じることが多く、便秘とともにお腹が張っている感覚が続きます。

2.直腸性便秘

便が直腸に溜まっても排便の感覚が鈍く、便を完全に排出できない状態です。

このタイプの便秘では、排便時の痛みや不快感を覚えることが多いとされています。

3.けいれん性便秘

ストレスや不規則な生活習慣が影響して引き起こされることが多いのが、けいれん性便秘。

腸の過剰な収縮により、便が通過しにくくなる、便が硬くコロコロとした形になるといった特徴があります。

腹痛や腹部の不快感を強く感じることがあり、食後に痛みが増すケースも珍しくありません。

腹痛が起きる便秘の種類

今すぐできる!便秘による腹痛への3つの対処法

便秘による腹痛がつらいとき、すぐに実践できる方法で痛みを和らげることができます。

腸内の滞りを解消し、痛みを軽減するためのシンプルで効果的な対処法を3つご紹介します。

これらの習慣を日常的に続けることで、便秘の改善に向けた第一歩を踏み出せるはずです。

1.朝の“胃結腸反射”を活かす

朝食を摂ると、腸が活発に動き始める「胃結腸反射」が起こります。

この反射により、腸が刺激を受けて自然に便意が生じやすくなります。

朝は、なるべく軽めで食物繊維が豊富な食事を摂りましょう。

食後30分以内に、たとえ便意がなくてもトイレに行って便座に座ることを習慣化すれば、便意が自然に起きやすくなります。

便秘が原因の腹痛に対する改善方法

2.腸を刺激するお腹マッサージ

便秘による痛みは、腸内に便やガスが停滞することで発生します。

これを解消するために、お腹を優しくマッサージすることが効果的です。

おすすめなのが「の」の字マッサージと、座ったままできる「腸もみマッサージ」です。

  • 「の」の字マッサージ

    1. 仰向けになり両膝を立てる
    2. 両手をへその下で重ねて、へそを中心にしてやや沈むくらいの力で「の」の字を30回~50回程度描く
    3. へそから左右両側に4cm程度離れた場所(天枢のツボ)を両手で2秒~3秒圧迫し、力を抜くことを20回繰り返す
    4. へその真下2㎝程度の部分(関元のツボ)を、両手の指先を重ねて指圧する。10回繰り返す
  • 座ってできる「腸もみマッサージ」

    1. 椅子に腰かけた状態で、左骨盤の内側に両手の指を重ねて置く
    2. 息を吐きながら、指先を平らにして細かく腸を圧迫するように時計回りでもんでいく
    3. 10回程度繰り返す

3.水分をたっぷり摂取する

水分不足になると便が硬くなり、腸内で動きにくくなって便秘を悪化させます。

目安として、1日1.5リットル~2リットルの水分を摂りましょう。

特に、朝起きた時にコップ1杯の水や白湯を飲むと、便が柔らかくなってスムーズな排便につながります。

まとめ|お腹が痛い便秘、見過ごす前にできることを

今回は、便秘による腹痛の原因や対処法などについて解説しました。

・便秘で左下腹が痛いのは、S状結腸に便がたまっているサイン

・押すと痛いのはガスや便塊による圧迫であることが多い

・朝食・水分・マッサージで腸を自然に動かす習慣を

・善玉菌を増やす腸活は、腹痛を起こしにくい腸内環境づくりに不可欠

生活習慣や食生活の改善で便秘を解消できるのが理想的ですが、実際には腸活に効果的な生活習慣や食生活を毎日続けるのは大変です。

その際は、便通改善サポートサプリメントの活用も検討してみましょう。

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便通改善サポートサプリメントは、善玉菌であるビフィズス菌や、ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖といった腸内環境を整える成分をバランス良く配合しています。

そのため、忙しい毎日の中でも手軽かつ効率的に便秘対策ができるのです。

サプリメントを暮らしの中に取り入れることで、スムーズな便通をサポートしてくれるでしょう。

便秘による腹痛に悩まされることなく快適な日常を送るために、自分に合った方法を実践して腸内環境を整えませんか。

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