最終更新日:2025.4.28
「最近、便意を感じない」「お腹が張ってつらい」。
こんなお悩みを抱えていませんか?
実はそれ、“腸の冷え”が原因かもしれません。
腸の冷えは、便秘を引き起こすだけでなく、ガスが溜まりやすくなる、肌荒れ、免疫力の低下など、体全体に悪影響を及ぼします。
この記事では、腸の冷えがなぜ便秘を引き起こすのか、そしてその冷えを改善するための温活(温める活動)や、手軽に始められる腸活の方法について詳しく解説していきます。
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
食品保健指導士・管理栄養士
古本 楓
食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、「便秘」「腸活」についての情報をお届けいたします。
【資格】
・公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
食品保健指導士
・管理栄養士
目次
腸の冷えは、単なる不快感にとどまりません。
実は、腸の働きを直接低下させ、慢性的な便秘を引き起こす重大な原因のひとつです。
①腸のぜん動運動が低下する
血流が悪くなり、腸の動きが鈍くなることで、便をスムーズに送り出せなくなります。
②腸内環境が悪化する
便が長時間とどまると、悪玉菌が増え、ガス溜まりや肌荒れなど全身に悪影響が。
③免疫力が低下する
腸は免疫細胞の約70%が集まる場所。冷えにより免疫機能が低下し、体調を崩しやすくなります。
つまり、「腸の冷え=便秘を悪化させ、体全体の健康リスクを高める」深刻な問題なのです。
腸のぜん動運動は、私たちの意志とは無関係に、自律神経によってコントロールされています。
・交感神経が優位になると:緊張・ストレス状態で腸の動きが鈍る
・副交感神経が優位になると:リラックス状態で腸が活発に動く
ところが、腸が冷えて体がストレス状態に傾くと、交感神経が優位になりやすく、腸の動きはさらに低下します。
これが、冷えによる便秘、ガス溜まり、下痢といった腸トラブルを加速させるメカニズムです。
つまり、腸の冷えを改善することは、単に便秘対策になるだけではありません。
「自律神経のバランスを整え、腸内環境を根本から健やかに保つ」ためにも、非常に重要なステップなのです!
「夏は暑いから、冷えとは無縁」と思っていませんか?
実は、夏こそ“腸冷え”が深刻化しやすい季節です。
気温が高いにもかかわらず、私たちの体は意外な場面で冷えにさらされ、腸の働きを低下させてしまっています。
・冷房の効いた室内で長時間過ごすことで、体温が奪われる
・キンキンに冷えた飲み物・食べ物の摂取が増える
・薄着や露出の多い服装で、お腹まわりが無防備に冷える
・夜更かしや食生活の乱れが、自律神経を乱して腸を弱らせる
これらの要素が重なると、腸の血流が悪化し、ぜん動運動が低下。
結果、便秘、ガス腹、下痢といった腸トラブルが夏に集中して起こるのです。
「冷え性」と一口に言っても、そのタイプは人それぞれ。
特に腸が冷えて便秘に悩んでいる方は、自分がどのタイプの冷え性なのかを理解することが大切です。
タイプによって、改善方法や対策も変わってきます。
ここでは、便秘や腸冷えと密接に関わる3つの冷え性タイプをご紹介します。
当てはまる症状をチェックして、より効果的な温活・腸活を目指しましょう!
1. 末端冷え性タイプ
・手足の指先が冷える
・血流が悪く、冷たい飲み物をよく摂る習慣がある人に多い
2. 内臓冷え性タイプ
・お腹を触ると冷たい
・冷房の効いた部屋に長時間いる、薄着をすることが多い
3. 全身冷え性タイプ
・体温が常に低い(36℃以下)
・基礎代謝が低く、疲れやすい
夏の腸冷えリスクに対抗するには、「冷えを防ぐ工夫」だけでなく、積極的に体を温め、腸を活性化させる習慣=温活(おんかつ)が不可欠です。
ここからは、便秘解消にも直結する温活&腸活メソッドを具体的にご紹介します!
体の内側から温めることは、腸のぜん動運動を促進し、自然なお通じにもつながります。
冷えた体を立て直すには、まず食生活から!
以下のポイントを意識しましょう。
ショウガ、にんにく、ネギ、味噌、根菜類など、体を温める作用のある食材を日々のメニューに。
朝は白湯、昼は常温のお茶、夜は生姜湯など、飲み物で体を冷やさない工夫を。
ヨーグルト、キムチ、納豆など、善玉菌を増やす食品で腸内環境を整えましょう。
日常の中でもできる、冷え対策を積み重ねましょう。
小さな積み重ねが、腸を冷やさない体質づくりにつながります。
薄手の腹巻き、カーディガン、レッグウォーマーで体を冷えから守りましょう。
ウォーキングやストレッチで血流を促進し、体温アップを図りましょう。
自律神経が整えば、腸の働きも自然と活性化し、便秘・冷えの悩みも改善しやすくなります。
夜は、1日頑張った体をリセットする大切な時間。
腸の冷えや自律神経の乱れを改善するために、次の習慣を意識しましょう。
シャワーだけで済ませず、ぬるめ(38〜40℃)のお湯にじっくり浸かり、体を芯から温めましょう。
血流が促進され、副交感神経が優位になります。
常温よりもさらに体をリラックスさせるホットドリンクがおすすめです。
白湯
最もシンプルで体に負担なく内臓を温めます。
カモミールティー
リラックス効果が高く、腸の動きもサポート。
生姜湯(ジンジャーティー)
血流促進、冷え性改善に◎。
ルイボスティー
ノンカフェインで腸活・美容にも効果的。
こうしたカフェインレスのホットドリンクを寝る30分前にゆっくり飲むことで、腸と心がほっと緩み、スムーズな入眠と翌朝の快便につながります。
ブルーライトは交感神経を刺激し、自律神経を乱す原因に。
寝る1時間前には画面から離れる時間を作りましょう。
筋肉の緊張をほぐし、副交感神経を優位にすることで、腸の動きもサポートできます。
「温活や腸活が大事なのは分かるけど、そのための生活習慣や食事を毎日続けるのはちょっと大変…」。
そんな方におすすめなのが、腸活に特化したサプリメントです。
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腸の冷えは、便秘をはじめとするさまざまな不調の原因となります。
温めること(温活)と、腸内環境を整えること(腸活)を意識して、日常生活に取り入れていくことが大切です。
特に夏は、冷たい飲み物や冷房などで知らないうちに腸を冷やしてしまいがち。
季節を問わず、腸を温める意識を持ち続けることが、便秘知らずの体づくりのカギとなります。
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