最終更新日:2025.4.25
お腹が張って苦しい、便意がないのにガスだけ溜まる…そんな不快な「ガス溜まり」に悩んでいませんか?
お腹にガスが溜まってパンパンになると、いつおならが出るか分からない不安感や下腹部の不快感があるだけでなく、見た目にもお腹がポッコリして気になりますよね。
そこで今回は、トイレで座ったまま刺激できて即効性が高いガス抜きのツボを紹介します。
ガスでお腹が張ってパンパンな人は、すぐにツボ押しを実践してガス抜きしてくださいね。
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
食品保健指導士・管理栄養士
古本 楓
「お腹がパンパンに張る…」「おならが出なくて苦しい…」
こうしたガス溜まりの症状には、腸内の働きや生活習慣が大きく関わっています。
本来、腸は「ぜん動運動」という動きで、便やガスをスムーズに押し出しています。
しかし、加齢・運動不足・自律神経の乱れなどでこの動きが弱くなると、ガスが溜まりやすくなるのです。腸内には善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つの細菌がバランスを保っています。
食生活の乱れやストレスで悪玉菌が優勢になると、腸内で腐敗ガスが発生しやすくなります。
早食い・よく噛まない・炭酸飲料・ガム・ストローなどの習慣で、知らず知らずのうちに空気を飲み込んでしまうことがあります(これを「嚥気症」「呑気症」といいます)。
飲み込んだ空気が消化管にたまり、お腹の張りにつながります。
ストレスがかかると交感神経が優位になり、腸の動きが抑制されてしまいます。
特に、「過敏性腸症候群(IBS)」の人はガス症状が悪化しやすく、強い張りや痛みを感じることも。
妊娠中は黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えることで、腸の動きがゆるやかになり、便秘・ガス溜まりが起こりやすくなります。
生理前・更年期でも同様の傾向があります。
実は「食物繊維の摂りすぎ」や、玉ねぎ・にんにく・豆類など「ガスを発生しやすい食材(FODMAP食品)」の摂取でもガスが増えることがあります。
つまり、ガス溜まりの原因は単一ではなく、腸の動き・菌のバランス・ストレス・食事など、複合的な要因が絡んでいます。
まずは自分の体の状態や生活習慣を見直し、ツボ押しなどの即効ケア+根本の腸内環境改善が大切です。
それでは早速、ガス抜きや便秘改善に即効で効果が期待できるツボ7カ所を紹介します。
ツボはトイレの中や職場など外出先でもすぐに押せるので、ガス抜きしたいタイミングで刺激してみましょう。
ツボを刺激する際は「イタ気持ち良い」と感じる程度の力で、1回につき5秒程度を目安に押しましょう。
ただし、ツボのある部分が炎症を起こしていたり、熱を持ったりしている場合や、食前・食後30分以内、飲酒後、入浴前後すぐは控えましょう。
天枢(てんすう)
関元(かんげん)/丹田(たんでん)
大腸兪(だいちょうゆ)
三陰交(さんいんこう)
足三里(あしさんり)
間使(かんし)
合谷(ごうこく)
次は、即効性が高いお腹のマッサージを紹介します。
ツボ押しとともに行うことで、ガス抜き効果や便秘改善効果がさらに高まりますよ。
のの字マッサージ
腸内のガスが溜まりやすい部分を刺激して、ガス抜きを促すお腹のマッサージです。
マッサージを行う前に、温かいパッドや温熱シートなどでお腹を温めておくとガス抜きの効果が得やすくなります。
※イスに座ったままでも行えます。その場合は、イスに軽く腰掛けてからへその下に重ねた両手をセットしてお腹をマッサージしましょう。
今回は、お腹のガス抜きに即効で効くと言われているツボをご紹介しました。
お腹にガスが溜まりやすいのは、腸内環境が悪化しているサイン。
腸内に善玉菌を増やして腸内環境を良くするために、善玉菌のエサとなる乳酸菌やビフィズス菌が多い食べ物を積極的に摂ることが大切です。
食事からの摂取が難しい場合は、乳酸菌やビフィズス菌が配合されたサプリメントを活用して、腸内環境を整えるのも効果的です。
お腹のガス抜きで苦労する前に、ガスが溜まらない腸内環境を目指しましょう!
ガスが溜まらないお腹にツボは不要!即効可能な方法を…>>説明を見る