最終更新日:2025.05.09
便秘が続いてつらい。でも、病院に行くのはなんとなく恥ずかしい。
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、「便秘で病院に行くべきか迷っている方」に向けて、
・何日便秘が続いたら受診すべきか
・何科を受診するのか
・病院でどんな検査や治療が行われるのか
を分かりやすく解説します。
さらに、受診時の恥ずかしさを少しでも軽減するためのポイントや、便秘を改善するために自宅でできる腸活習慣についても紹介します。
この記事を読めば、便秘に対する不安を和らげ、適切な対処を選べるようになります。
便秘で病院を受診すべきか迷っている方は、参考にしてくださいね。
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
食品保健指導士・管理栄養士
古本 楓
食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、「便秘」「腸活」についての情報をお届けいたします。
【資格】
・公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
食品保健指導士
・管理栄養士
目次
便秘が長引くときには、その「症状」にも注目することが大切です。
単に排便がないだけではなく、何らかの異常サインが現れた場合、早めの受診を考えるべきです。
下記に挙げるような症状が便秘と一緒に発生した場合は、病院を受診しましょう。
特に、お腹の奥深くに感じる激しい痛みや、腹部全体が張っている感覚がある場合は、腸の異常が隠れている可能性があります。
腸閉塞などの症状かもしれないので、早急に病院で診断を受けることが重要です。
便秘による腸の不調が原因で、吐き気や嘔吐がある場合は、腸の通過障害(腸閉塞など)や消化不良が進行している可能性があります。
これは放置しておくと生命にかかわることもあるため、すぐに病院を受診しましょう。
排便時に血が混じったり、便が黒色になったりする場合は、腸や消化器官に出血がある証拠です。
特に黒色便は、胃や小腸での出血の可能性もあるため、早急に医師に相談する必要があります。
便秘とともに38度以上の発熱がある場合、腸の炎症や感染症が考えられます。
炎症性腸疾患や細菌感染の可能性があるため、病院での診察を受けましょう。
便秘と共に体重が急激に減少し、食欲が全くない場合、腸の病気(腸閉塞、大腸がんなど)が進行している可能性があります。
このような変化が見られたら、早期の受診をおすすめします。
通常の便と異なり、便が異常に細くなる、出ないだけでなくガスや液体のみが出る場合も注意が必要です。
このような症状が続くと、腸の通過障害や腸内の異常を示唆していることがあります。
便秘が続く日数には個人差がありますが、3~5日以上自然な排便がない場合は、病院受診を検討しましょう。
通常、食事や生活習慣を少し整えるだけでも2~3日以内に便通が改善することが多いため、それ以上続く場合は、腸の働きが低下しているサインかもしれません。
また、慢性的な便秘を繰り返している方の場合でも、「今回はいつもと違う」「なかなか改善しない」と感じたときには、無理に我慢せず、医療機関に相談することをおすすめします。
便秘が続く日数の目安
3日以内:まずは食事・水分・運動などで様子見
4〜5日:自然排便がなければ一度受診を検討
6日以上:自己判断での対処は避け、早急に受診を推奨
特に、1週間以上排便がない場合は、医師による適切な検査や治療が必要となるケースもあります。
便秘で病院に行く場合、多くは「内科」または「消化器内科」を受診します。
内科
便秘だけでなく、その他の内科的な問題(糖尿病、甲状腺疾患など)もチェックできる
消化器内科
腸や胃の専門的な診療が可能で、より詳しい検査や治療が受けられる
初めて便秘で受診する場合や軽い症状であれば、まずは内科を選んで問題ありません。
長期間の便秘や重い症状、または過去に腸の病気の既往がある場合は、消化器内科がより適しています。
受付で「便秘で相談したい」と伝えれば、適切な診療科へ案内してもらえるので、安心して受診しましょう。
便秘が続くと、病院での検査に不安を感じる方も多いでしょう。
「検査にはどのような方法があるのか?」「何か特別な処置をされるのでは?」といった疑問が浮かぶかもしれません。
しかし、便秘に関する検査は、基本的には体に負担の少ない方法で行われ、治療のために必要なデータを得るために実施されます。
検査内容を事前に知っておくことで、安心して受けることができるでしょう。
ここでは、病院で行われる代表的な便秘の検査方法とその目的について、詳しく解説します。必要な検査がどのように行われるのか、確認していきましょう。
1.問診
便秘の期間、便の状態、生活習慣、服用している薬について確認されます。
2.触診・視診
お腹の張り具合や痛みの有無を確認します。
3.検査(必要に応じて)
腹部レントゲン:腸内にガスや便が溜まっているかを確認
4.超音波検査(エコー)
腸の動きや詰まりをチェック
5.血液検査
炎症や内臓疾患の有無を調べる
症状によっては、大腸内視鏡検査が必要になる可能性もあります。
しかし、まずは負担の少ない基本的な検査から始めることが一般的でしょう。
便秘が続くと、治療を受けるために病院を訪れる必要がありますが、実際に治療の流れが気になる方も多いでしょう。
「治療にはどれくらいの時間がかかるのか?」「どんな治療法が選ばれるのか?」。
これらの不安を解消するために、病院での治療の一般的な流れについて事前に理解しておくことが重要です。
そこで、ここでは病院で行われる便秘治療の標準的な流れとその内容を、順を追ってご紹介します。
治療を受ける前に、治療方法や所要時間について知っておくことで、安心して治療に臨めるでしょう。
軽度の場合
・食事指導
・生活習慣の改善
・軽い便秘薬(酸化マグネシウムなど)の処方
が中心となります。
重度の場合
・浣腸
・坐薬
・点滴や強力な下剤の使用
といった処置が行われる場合もあります。
処方される便秘薬は、症状や体質に合わせて医師が選びます。
自己判断で市販薬を長期使用するよりも、一度病院で体に合った治療を受ける方が安全で効果的です。
「便秘で受診するのは恥ずかしい」と感じるのは自然なことです。
恥ずかしさを和らげるための方法をご紹介します。
・症状をメモにまとめて持参する
・「お腹の調子が悪い」とだけ伝える
・自分の体を大切にする行動だと割り切る
こういった工夫がおすすめです。
医師や看護師はプロフェッショナルなので、どんな相談にも冷静に対応してくれます。
一歩踏み出して相談することが、症状改善の第一歩になるでしょう。
便秘は誰にでも起こる身近なトラブルですが、放置すると体に負担をかけ、深刻な体調不良につながることもあります。
つらい症状が続く場合は、迷わず医療機関に相談することが大切です。
また、便秘を根本から改善するためには、日頃から腸内環境を整える「腸活習慣」が非常に重要です。
とはいえ、忙しい日々の中で食事や生活習慣を完璧に整えるのはなかなか難しいもの。
そんなときは、手軽に腸活をサポートできるサプリメントなどのアイテムを取り入れるのもひとつの方法です。
毎日のちょっとした習慣が、未来のあなたの体を変えていきます。
できることから、今日から一歩踏み出してみましょう。
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