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「しぶり腹(テネスムス)」がつらいあなたへ。何度もトイレに行きたくなる症状の原因と解決法

最終更新日:2025.07.04

「しぶり腹(テネスムス)」がつらいあなたへ。何度もトイレに行きたくなる症状の原因と解決法

「便意があるのに出ない」「何度もトイレに行きたくなる」。
そんな症状に悩まされていませんか?

それは「しぶり腹(テネスムス)」と呼ばれる状態かもしれません。

この記事では、しぶり腹の原因や改善法、そして腸内環境との深い関係について解説します。つらい不快感を解消し、腸内から健康を取り戻すヒントをお届けします。

食品保健指導士・管理栄養士 古本 楓

この記事の執筆者

グリーンハウス株式会社

食品保健指導士・管理栄養士

古本 楓

食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、「便秘」「腸活」についての情報をお届けいたします。

【資格】
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
 食品保健指導士
管理栄養士

しぶり腹(テネスムス)とは?|便意があるのに出ない不快な症状

まずは「しぶり腹」について解説します。

しぶり腹とは?

  • 強い便意があっても、ほとんど便が出ないか、出てもスッキリしない状態。
  • 「テネスムス」という医学用語で呼ばれ、消化器内科で見られる症状の一つです。
  • 「便意はあるのに出ない」「常に残便感がある」「トイレに行ってもすぐにまた行きたくなる」などの不快感を伴います。
  • ひどい場合は日常生活に支障をきたすこともあり、決して軽視できない症状です。
しぶり腹(テネスムス)とは?|便意があるのに出ない不快な症状

なぜしぶり腹が起こる?|主な原因と腸内環境との関係

「何度も便意があるのに出ない」。そんな苦しいしぶり腹。
トイレに行っても空振りばかりで、残便感やお腹の違和感がずっと続く…。

実はこの状態、腸内で“ある異常”が起きているサインかもしれません。

我慢やストレスのせいでは片付けられない「しぶり腹」の正体とは?

医学的に注目されている“腸内環境との関係”を、分かりやすく解説します。

しぶり腹が起こる原因

しぶり腹は慢性的な便秘が原因で起こることが多く、特に次の2つのタイプの便秘が代表的です。

  • 直腸性便秘:直腸に便が停滞し排出されにくい状態。
  • 痙攣性便秘:腸が過剰に動き、便をスムーズに送り出せない状態。

腸内細菌バランスの乱れと残便感

腸内環境が乱れて悪玉菌が増えると、腸のぜん動運動が正常に働かず便が出にくくなります。その結果、残便感や便意のコントロールが乱れ、しぶり腹を引き起こします。

ストレス・自律神経の乱れと腸の過敏反応

腸は「第二の脳」と呼ばれるほど神経と密接につながっており、ストレスや不安が続くと自律神経が乱れ、腸の働きも悪くなります。

しぶり腹と過敏性腸症候群(IBS)の関係|見逃されやすい共通点とは?

しぶり腹を引き起こす要因として、近年注目を集めているのが「過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome:IBS)」です。

過敏性腸症候群とは?

IBSは、大腸に器質的な異常が見られないにもかかわらず、 腹痛を伴う下痢・便秘・ガスの過剰発生などが繰り返し起こる疾患です。

腸内細菌のバランスや自律神経の乱れが影響し、 しぶり腹のような症状を引き起こすケースもあります。

IBSとしぶり腹、共通する症状

  • ▶︎ 便意が頻繁にあるのに出ない
  • ▶︎ 残便感が強く、何度もトイレに行く
  • ▶︎ 排便時に腹痛や不快感を伴う
  • ▶︎ ストレスによって悪化しやすい

しぶり腹が慢性的に起こる場合、ただの便秘ではなくIBSの可能性もあります。

特に「便秘型IBS」や「混合型IBS」では、しぶり腹のような症状が現れることが珍しくありません。

気になる症状が続くときは

上記のような症状が継続する場合は、自己判断せず、医師に相談することが大切です。

過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome:IBS)

「しぶり腹」は病気の前兆?|放置するとどうなる?

しぶり腹自体は命に関わる病気ではありませんが、放置してしまうと次のような病気のリスクが高まります。

しぶり腹が続くと起こる可能性のある健康リスク

  • ▶︎
    (いきみすぎによる)
  • ▶︎
    過敏性腸症候群(IBS)
  • ▶︎
    潰瘍性大腸炎やクローン病
  • ▶︎
    直腸がん(残便感が続く場合)

残便感やしぶり腹が長く続く場合は、早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。

過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome:IBS)

「便意があるのに出ない」を改善する方法|今日からできるセルフケア

「出そうで出ない」そのつらさ、今日で終わりにしませんか?

しぶり腹は“原因がはっきりすれば”セルフケアでも十分に改善が目指せる不調です。
明日ではなく「今日から」できる対処法で、あなたの腸を本来のリズムに戻しましょう。

ここでは、管理栄養士の視点で、しぶり腹に効果的な生活習慣・食事の工夫を解説します。

セルフケアで腸を整える方法

① 腸にやさしい食生活のポイント

  • 食物繊維を意識して摂る(野菜・海藻・雑穀など)
  • 腸内細菌のエサになる発酵食品(味噌・ヨーグルトなど)
  • 揚げ物やスナック菓子など脂質過多の食品は控えめに

② 生活習慣の見直し

  • 毎日30分程度のウォーキングで腸を刺激
  • 良質な睡眠で自律神経を整える
  • 水分は1日1.5〜2Lを目安に摂取

③ ストレスマネジメント

  • 呼吸法・瞑想・アロマなどで自律神経をリラックス
  • スマホやSNSから距離を置く時間も大切

しぶり腹は「腸活」で改善できる?|腸内環境を整えるための具体的な方法

繰り返すしぶり腹…その原因、実は“腸の中のバランス”にあるかもしれません。

便意があるのに出ない、もしくは残っている感じがする…。
そんな悩みを根本から見直すなら「腸活」です。

ここでは、 “腸内環境ケア”の実践法と、便秘・しぶり腹の両方にアプローチする最新の腸活のコツをご紹介します。


腸活とは?今注目される腸内フローラの整え方

腸活とは、善玉菌が優勢な腸内環境を整える生活習慣や食事のこと。

便秘や下痢など腸の不調はもちろん、肌荒れや免疫力にも深く関わります。

善玉菌とオリゴ糖の重要性

① 善玉菌が腸を整える

特にビフィズス菌は腸内環境を整え、便通を促す働きがあります。

② オリゴ糖は善玉菌のエサになる

オリゴ糖を一緒に摂ることで、善玉菌がより活性化しやすくなります。

③ 現代人は善玉菌&オリゴ糖が不足しがち

便秘気味の人は悪玉菌が優勢な状態。善玉菌とオリゴ糖の効率的な摂取が腸活のカギです。

日常で摂りきれない人のために|腸活サプリという選択肢

「腸内環境を整えよう!」そう思って食事に気を使っているのに、思ったように腸の調子が良くならない…。

それ、実は日常の食事だけでは補いきれない部分があるからかもしれません。

腸内環境を整えるために最も重要なことは、食物繊維・乳酸菌・オリゴ糖などの「腸に良い栄養素」を摂取すること。

でも、忙しい毎日食生活の偏りなどで、必要な栄養を十分に摂るのはなかなか難しいですよね。

例えば…

  • ▶︎ 野菜を毎食しっかり摂っていても、食物繊維が意外と不足していたり。
  • ▶︎ 乳酸菌が豊富な食べ物を意識していても、腸内フローラを保つには種類が足りないことも。

つまり、食事だけでは不足しがちな腸に良い栄養素を、どう補うかが腸活成功のカギなのです。

腸活サプリがもたらす最適なサポート

腸内環境を整えるためには、毎日の継続的なサポートが欠かせません。

食事や運動とあわせて、腸活サプリを取り入れることで、より効果的なケアが期待できます。

特に、善玉菌を増やす乳酸菌腸内細菌のエサとなるオリゴ糖などが配合されたサプリは、 腸にダイレクトに働きかけてくれるため、しぶり腹の改善にも役立ちます。

腸活サプリのメリット

  • ▶︎腸内環境に特化した成分を毎日手軽に摂取
  • ▶︎乳酸菌・ビフィズス菌・オリゴ糖などが効率よく届く
  • ▶︎長期的に安定した腸のリズムをサポート

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まとめ|「しぶり腹」は腸からのSOS。体の内側から整えるケアを

しぶり腹は一時的な不快感にとどまらず、腸内環境の乱れや体のストレス状態を示すサインです。

しぶり腹は、腸内環境の乱れやストレスのサインかもしれません。
「出そうで出ない」「何度もトイレに行きたくなる」 そんなつらさが続くときは、腸を内側からケアする生活が必要です。

食事や睡眠、リズムある生活。 そこに手軽に続けられる腸活サプリをプラスすることで、腸はもっと素直に応えてくれます。

腸が整えば、こころも体も、すこやかに。 小さな一歩から、“スッキリ”は始まります。

よくある質問【Q&A】

便意があるのに排便できない状態は「しぶり腹」と呼ばれ、便が直腸まで降りていても排出できない場合に起こります。
食物繊維不足や腸のぜん動運動の低下、ストレスによる自律神経の乱れなどが主な原因とされています。
市販薬が効かない場合、腸内環境の根本的な乱れが原因かもしれません。
食生活の見直しとあわせて、腸内フローラを整えるサポートを取り入れることで、自然な便通改善を期待できます。

水分摂取だけでは不十分な場合、腸内の潤滑や動きが悪くなっている可能性があります。
特に腸内細菌のバランスが崩れると、便の水分保持力が低下してしまいます。
排便習慣があるのに残便感がある場合、便が十分に排出されていない状態です。
朝のルーティンや腸活サポートを見直すことで、自然にスムーズな排便を促す方法があります。


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免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の疾病の診断や治療を意図するものではありません。症状や健康面にご不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、専門の医師による診断と指導をお受けください。

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