最終更新日:2025.04.21
「便意があるのに出ない」「何度もトイレに行きたくなる」。
そんな症状に悩まされていませんか?
それは「しぶり腹(テネスムス)」と呼ばれる状態かもしれません。
この記事では、しぶり腹の原因や改善法、そして腸内環境との深い関係について解説します。つらい不快感を解消し、腸内から健康を取り戻すヒントをお届けします。
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
食品保健指導士・管理栄養士
古本 楓
食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、「便秘」「腸活」についての情報をお届けいたします。
【資格】
・公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
食品保健指導士
・管理栄養士
目次
しぶり腹とは、強い便意を感じてトイレに行っても、ほとんど便が出なかったり、出てもスッキリしなかったりする状態のことを指します。
医学用語では「テネスムス」と呼ばれ、消化器内科でも見られる症状のひとつです。
多くの場合、「便意があるのに出ない」「常に残便感がある」「トイレに行ってもすぐまた行きたくなる」といった不快感を伴います。
ひどい場合には日常生活に支障をきたすこともあり、決して軽視できない症状なのです。
「何度も便意があるのに出ない」。そんな苦しいしぶり腹。
トイレに行っても空振りばかりで、残便感やお腹の違和感がずっと続く…。
実はこの状態、腸内で“ある異常”が起きているサインかもしれません。
我慢やストレスのせいでは片付けられない「しぶり腹」の正体とは?
医学的に注目されている“腸内環境との関係”を、分かりやすく解説します。
しぶり腹は、慢性的な便秘が原因で起こることが多くあります。
特に直腸に便が停滞する「直腸性便秘」や、腸が過剰に動いて便をスムーズに送り出せない「痙攣性便秘」は、しぶり腹の典型的な原因です。
腸内環境が乱れて悪玉菌が増えると、腸のぜん動運動が正常に働かなくなり、便が出にくくなります。
その結果、残便感や便意のコントロールが乱れ、しぶり腹を引き起こします。
腸は「第二の脳」と呼ばれるほど神経と密接につながっています。
ストレスや不安が続くと自律神経が乱れ、腸の働きも悪くなります。
しぶり腹を引き起こす要因として、近年注目を集めているのが「過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome:IBS)」です。
過敏性腸症候群は、大腸の狭窄など器質的な問題がないにもかかわらず、腹痛を伴う下痢や便秘、腹部膨満、ガスの過剰発生といった症状が繰り返し表れる疾患です。
過敏性腸症候群の人の多くが腸内細菌バランスの乱れや自律神経の不調を抱えており、これが腸の蠕動運動に影響し、しぶり腹のような症状を引き起こすことが分かっています。
過敏性腸症候群としぶり腹、共通するポイント
①便意が頻繁にあるのに出ない
②残便感が強く、何度もトイレに行く
③排便時に腹痛や不快感を伴う
④ストレスによって悪化しやすい
しぶり腹が慢性的に起こる場合、ただの便秘ではなくIBSの可能性もあります。
特に「便秘型IBS」や「混合型IBS」では、しぶり腹のような症状が起こることが珍しくありません。
上記のような症状が続く場合は、医師や病院に相談しましょう。
しぶり腹自体は命に関わる病気ではありませんが、放置してしまうと次のような病気のリスクが高まります。
・痔(いきみすぎによる)
・過敏性腸症候群(IBS)
・潰瘍性大腸炎やクローン病
・直腸がん(残便感が続く場合)
日常的にしぶり腹を感じている場合は、腸内環境が崩れているサインです。
早めに対処して、腸内環境を整えましょう。
「出そうで出ない」そのつらさ、今日で終わりにしませんか?
しぶり腹は“原因がはっきりすれば”セルフケアでも十分に改善が目指せる不調です。
明日ではなく「今日から」できる対処法で、あなたの腸を本来のリズムに戻しましょう。
ここでは、管理栄養士の視点で、しぶり腹に効果的な生活習慣・食事の工夫を解説します。
腸にやさしい食生活のポイント
・食物繊維を意識して摂る(野菜・海藻・雑穀など)
・腸内細菌のエサになる発酵食品(味噌・ヨーグルト)
・揚げ物・スナック菓子など脂質過多は控える
生活習慣の見直し(運動・睡眠・水分)
・毎日30分程度のウォーキングで腸を刺激
・良質な睡眠で自律神経を整える
・水分は1日1.5〜2Lを目安に
ストレスマネジメントの方法
・呼吸法や瞑想、アロマなどでリラックス
・スマホやSNSから距離をとる時間も大切
繰り返すしぶり腹…その原因、実は“腸の中のバランス”にあるかもしれません。
便意があるのに出ない、もしくは残っている感じがする…。
そんな悩みを根本から見直すなら「腸活」です。
ここでは、 “腸内環境ケア”の実践法と、便秘・しぶり腹の両方にアプローチする最新の腸活のコツをご紹介します。
腸活とは、善玉菌が優勢な腸内環境を整える生活習慣や食事のこと。
便秘や下痢など腸の不調はもちろん、肌荒れや免疫力にも関わります。
善玉菌(特にビフィズス菌)は腸内の環境を整え、便通を促します。
また、善玉菌のエサとなるオリゴ糖を同時に摂ることも大切です。
しかし、日常的な食生活では善玉菌とオリゴ糖の摂取量が不足している場合が少なくありません。
特に、便秘気味の人は腸内に悪玉菌が多くなっているため、日和見菌も悪玉菌の味方をしている=悪玉菌優勢な腸内環境になっている可能性が高いでしょう。
つまり、効率的に善玉菌とオリゴ糖を摂取することが、重要なポイントになってくるのです。
「腸内環境を整えよう!」そう思って食事に気を使っているのに、思ったように腸の調子が良くならない…。
それ、実は日常の食事だけでは補いきれない部分があるからかもしれません。
腸内環境を整えるために最も重要なことは、食物繊維や乳酸菌、オリゴ糖などの「腸に良い栄養素」を摂取すること。
でも、忙しい毎日や食生活の偏りなどで、必要な栄養を十分に摂るのはなかなか難しいですよね。
例えば…
野菜を毎食しっかり摂っているけど、意外と食物繊維が不足していたり、乳酸菌が豊富な食べ物を意識的に摂取しているけれど、腸内フローラのバランスを保つためにはもっとたくさんの種類が必要だったり。
これらの栄養素は、食事からだけでは足りないことがよくあります。
腸内環境を整えるためには、毎日の継続的なサポートが必要です。
腸活サプリなら、腸内細菌のエサとなるオリゴ糖や、善玉菌を増やす乳酸菌を手軽に補えます。
それに加えて、腸内環境の改善に特化した成分が凝縮されているため、長期的に見ても安定した効果を期待できるという点も大きなメリットといえるでしょう。
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しぶり腹は一時的な不快感にとどまらず、腸内環境の乱れや体のストレス状態を示すサインです。
便意があるのに出ない、何度もトイレに行きたくなる…。
そんな悩みが続くなら、腸から整える生活を始めてみませんか。
毎日の食事や習慣に少し気を配るだけでも、腸はきっと応えてくれます。
そして、続けやすい腸活サプリメントを取り入れることで、よりスムーズな腸内ケアが実現できるでしょう。
腸を整えることが、心と体の健康につながる第一歩です。