最終更新日:2025.07.04
「便秘が続いたと思ったら、急に下痢になる」「お腹の調子が安定せず、外出も不安…」。
そんな「便秘と下痢を繰り返す」状態に悩む人は意外と多いものです。
実は、これは単なる体質の問題ではなく、腸内環境や自律神経の乱れが関係していることがほとんど。
この記事では、「便秘と下痢を繰り返す原因」「放置するリスク」などについて、分かりやすく解説します。
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
食品保健指導士・管理栄養士
古本 楓
食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、「便秘」「腸活」についての情報をお届けいたします。
【資格】
・公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
食品保健指導士
・管理栄養士
目次
便秘は「出ない」、下痢は「出すぎる」。一見、正反対の症状ですが、これらが交互に現れるのは、腸のリズムが乱れているサインです。
腸の働きが弱まると動きが不安定になり、腸内環境も悪化。結果として、便秘と下痢を繰り返す悪循環に陥ります。
こんな症状が続いていませんか?
こうした状態が何週間も続いている場合は、単なる食べ過ぎや冷えの問題ではなく、腸の働きそのものが弱っている可能性があります。
腸の働きが弱くなると、腸の動きが不安定になって腸内環境が悪くなり、便秘と下痢を交互に繰り返すようになるのです。
腸の動きは、「腸内細菌のバランス」と「自律神経」によってコントロールされています。
便秘と下痢を繰り返す人は、これら2つのバランスが崩れている可能性が高いでしょう。
腸には数百種類以上の細菌が存在し、善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランスが保たれているのが理想です。 しかし、ストレス・食生活の乱れ・加齢などが原因で悪玉菌が増えると、腸内環境が悪化します。
腸内環境が悪化すると…
自律神経は、腸の蠕動運動をコントロールする「スイッチ」のような存在です。 睡眠不足やストレスが重なると自律神経が乱れ、腸の動きが不安定になり、 便秘と下痢を交互に引き起こす原因になります。
食物繊維の不足や、朝食抜き・夜遅くの食事など不規則な食習慣も腸に負担をかけます。 こうした生活が続くことで、腸内環境が悪化し、便秘と下痢を繰り返しやすくなるのです。
過敏性腸症候群(IBS)は、明らかな病変がないにもかかわらず、腹痛や下痢、便秘などが慢性的に続く状態です。
腸が過敏になり、ちょっとした刺激にも反応しやすく、便通が不安定になりやすいのが特徴です。
通常の便秘と違い、IBS(過敏性腸症候群)では腹痛や膨満感などの不快な症状が伴うことが多く、 精神的・身体的ストレスが強く影響します。
また、食べ物や緊張などの刺激によって症状が悪化しやすいため、 自分の生活習慣やストレス要因を把握して自己管理していくことが大切です。
便秘と下痢を繰り返す状態をそのままにしていると、腸の働きがさらに悪化していきます。
腸内フローラの乱れにより、消化吸収の機能が低下し、体調不良や免疫力の低下を引き起こすこともあります。
「出しきれないループ」に要注意!
便秘によって腸内にガスや毒素が溜まり、結果的に下痢で一時的に排出されるという悪循環に陥る人も少なくありません。 この状態を放置すると、さらに腸が疲弊しやすくなります。
便秘薬や下痢止めだけでは、腸の根本的な状態は変わりません。 大切なのは、「腸が自らスムーズに動ける力」を取り戻すことです。
腸内環境を整えるには、生活習慣を見直すとともに、腸内フローラにアプローチできる習慣を取り入れることが鍵となります。
① ビフィズス菌で善玉菌をサポート
腸内で善玉菌として働き、腸内フローラのバランスを整える役割があります。
② オリゴ糖がビフィズス菌のエサに
オリゴ糖はビフィズス菌の増殖を助け、腸内での定着力を高めてくれます。
③ 組み合わせで腸環境が安定
この2つを同時に摂ることで、便秘・下痢を繰り返す腸のリズムが整いやすくなります。
便秘と下痢を繰り返す腸の不安定な状態は、腸内環境の乱れや自律神経の不調が原因かもしれません。
腸は「第二の脳」とも呼ばれ、私たちの体と心に大きな影響を与える大切な器官です。
▶︎ Step 1:腸の声に耳を傾ける
便秘や下痢といった症状は、腸からの「助けて」のサイン。まずはそのサインを受け止めてあげましょう。
▶︎ Step 2:生活習慣と腸活を見直す
バランスの取れた食事、十分な睡眠、そして腸にやさしい習慣が、腸のリズムを整えてくれます。
▶︎ Step 3:ビフィズス菌+オリゴ糖でサポート
善玉菌を増やすサプリメントを上手に取り入れることで、内側からしっかり整った腸環境を目指せます。
便秘も下痢も、腸から変えていく。
あなたの腸が本来のリズムを取り戻すことが、健やかな毎日への第一歩。
今日から始める「本気の腸活」で、スッキリとした毎日を取り戻しましょう。