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便秘と腰痛の関係|便秘が続くと腰が痛くなる理由

最終更新日:2024.5.1

便秘と腰痛の関係|便秘が続くと腰が痛くなる理由

便秘が続くと、お腹が張る・重くなるなど腹部の症状だけでなく、腰痛が引き起こされる場合が少なくありません。

一見、無関係に思える便秘と腰痛。しかし、その関係性は全身の健康状態にも影響を及ぼす可能性があるほど、重要なものなのです。

そこで今回は、便秘と腰痛の関係性について解説します。

便秘解消に効果的な生活習慣や食生活もご紹介しますので、便秘と腰痛に悩んでいる人はぜひ試してくださいね。

食品保健指導士・管理栄養士 古本 楓

この記事の執筆者

グリーンハウス株式会社

食品保健指導士・管理栄養士

古本 楓

食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、「便秘」「腸活」についての情報をお届けいたします。

【資格】
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
 食品保健指導士
管理栄養士

便が何日以上出ないと便秘?便秘の定義と種類

「便秘」は誰にでも起こり得るありふれた症状であるがゆえに、軽く考えられがちです。そのため、便秘が慢性化していても放置されていることが珍しくないでしょう。

便秘には「〇日以上、便が出なければ便秘」といった明確な定義はありません。

しかし、「慢性便秘症診療ガイドライン2017」では、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」を便秘としています。

つまり「排便後にスッキリ感があるかないか」が、便秘かそうでないかを判断する目安であると言えそうです。

便秘とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」

便秘の種類

便秘には、大きく分けて「急性便秘」と「慢性便秘」があります。

①急性便秘症

旅行や行き過ぎたダイエットなど、急激に生活環境が変化した場合に起こる便秘です。症状は一時的であり、便秘の原因が取り除かれれば自然に解消します。

②慢性便秘症

生活習慣やストレス、運動不足など複数の要因が絡み合い、長期にわたって続く便秘です。腸の機能が低下している可能性もあります。

慢性便秘症は「器質性便秘」と「機能性便秘」に分類され、さらに原因によって「大腸通過遅延型」や「機能性便排出障害」など細かく分けられます。

急性便秘症と慢性便秘症

便秘と腰痛の関係性!便秘が続くと腰が痛くなる理由

便秘が続くと腰が痛くなるのはなぜでしょうか?その理由は、腸と腰の密接な関係性にあります。

ガスによる腰骨の圧迫

便秘になると、腸内にとどまった便から大量の有毒ガスが発生します。ガスが背骨や腰の神経を圧迫することによって、腰に痛みが出てきます。

筋力不足・筋力の低下

女性や高齢者に便秘の人が多い理由の一つに、便を排出するための腹筋力が弱いことが挙げられます。

腹筋力が弱いと体幹が安定しないため、腰に負担がかかりやすい状態に。排便力不足とインナーマッスルの弱さによって、便秘と腰痛が引き起こされるのです。

腰痛の人とそうでない人の体幹筋力を比較した検査で、腰痛の人は腹筋、背筋筋力ともに低下していることが報告されています。特に、腹筋筋力の低下が著しかったことが明らかになりました(※)。

筋力不足・筋力の低下

自律神経の乱れ

不規則な生活が続いたり、ストレスがたまったりすると自律神経のバランスが崩れやすくなります。

自律神経が乱れると、本来とは違う時間帯や環境で交感神経が優位になり、心身の緊張状態が持続。血管が収縮して血流が悪化し、腰痛を起こしやすくなります。

また、通常は夜になると副交感神経が優位に切り替って、就寝に向けてリラックスした状態になっていきます。

しかし、自律神経が乱れていると交感神経が昂った状態が続き、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりして睡眠の質が低下。眠りの質が悪くなると腸の動きにも影響が及び、腸内環境が悪化して便秘しやすくなるのです。

※:角南昌三, et al. "腰痛に対する筋力強化." 理学療法学 17.3 (1990): 264-269.

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便秘と腰痛を引き起こす原因になる病気とは?

便秘と腰痛の症状が続く場合、何らかの病気が隠れている可能性もゼロではありません。

次は、便秘と腰痛の症状が同時に起こることが多いとされる代表的な病気を紹介します。

もしも長期にわたって症状が表れている場合は、自己判断で市販の便秘薬や痛み止めを服用し続けることはやめて、医師や医療機関へ相談しましょう。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、背骨の間でクッションのような役割をする椎間板が突出し、神経を圧迫して痛みやしびれなどの症状を引き起こす疾患です。

特に腰骨(腰椎)で起こることが多く、重症化すると直腸機能が低下して便通異常を引き起こします。

椎間板ヘルニア

急性虫垂炎(盲腸)

右の腰だけ痛い時や激しい腹痛がある場合は、急性虫垂炎(盲腸)が原因かもしれません。

急性虫垂炎は虫垂が炎症を起こす病気であり、発症原因として便秘や腸内環境の悪化、暴飲暴食、不規則な生活などが挙げられます。

尿路結石

便秘が慢性化している人の中には、下剤を頻繁に服用している人もいるのでは?しかし、便秘で下剤を飲み続けると、結石が出来やすくなることが指摘されています。

結石が出来ると、便意に似た腹痛や左右どちらかの背中から腰にかけて強い痛みを感じることがあります。

子宮内膜症

子宮内膜症の女性は、月経時以外でも生理痛のような腰痛に悩まされることが多いと言われています。

また、子宮内膜症が子宮と大腸の間に発生している場合は、排便時に激しい痛みを感じることも。

痛みを避けるために便意を我慢し続けることで排便反射が鈍くなり、腸内に滞留した便が硬くなって排出しにくくなり、排便時にさらに激しい痛みが生じる、といった悪循環に陥ってしまう可能性もあります。

大腸がん

便秘と下痢を交互に繰り返したり、便が細くなったりと便通異常の発生頻度が増えるのは、大腸がんの症状の一つです。

大腸がんが左側にできた場合は、便秘や下痢といった便通異常のほか、腰や背中に痛みが生じる可能性があります。

大腸がん

便秘改善に効果的な生活習慣・食生活を実践しよう

慢性的な便秘を解消するには、生活習慣や食生活の改善が効果的です。

便秘薬のように即効性はなくても、生活習慣や食生活を改善することで腸内環境が整い、自然なお通じを実感できるようになるでしょう。

腸内環境を良くする生活習慣や食生活を紹介しますので、出来ることから実践してみませんか。

便秘解消に効果的な生活習慣・食生活

①規則正しい生活を送る

毎日同じ時刻に起床・就寝する、食事を摂る、入浴するなど体内時計を整えることで、腸が正常に働きやすくなります。

目覚めてすぐに太陽光を浴びると体内時計がリセットされるので、起床したらまずカーテンを開けるようにしましょう。

②水分をこまめに摂取する

便秘の人は、便に含まれる水分が腸内で過剰に吸収されてカチコチの硬い便になり、排便しにくくなっている場合も。

十分な量の水分を摂れば、便が柔らかくなってスムーズな排便が期待できます。

水分をこまめに摂取する

③就寝前に軽い運動をする

リラックス効果が高いヨガのポーズや、体をねじる動きで腸に刺激を与えるストレッチなど、就寝前に軽い運動を行うと翌朝の排便が促進されます。

④脂質が多い食べ物を摂り過ぎないようにする

脂質は分解・消化に時間がかかり、腸内に悪玉菌を増やして腸内環境を悪くする要因となります。特に夜遅い時間帯は、脂肪分が多い食べ物は控えましょう。

⑤カフェインやアルコールの過剰な摂取を控える

カフェインやアルコールは脱水を引き起こし、便秘を悪化させる可能性があります。

アルコールは眠りを浅くして、睡眠の質を低下させる作用も。腸内環境を悪化させないためにも、飲みすぎには注意を。

⑥食物繊維が豊富な食べ物を積極的に摂る

食物繊維は腸内の動きを促進し、便の形成や排便を助けます。野菜、果物、穀物などの食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取しましょう。

ただし、便秘が長期間続いている人や過敏性腸症候群の人は、食物繊維の摂り過ぎで便秘が悪化する場合もあります。

⑥食物繊維が豊富な食べ物を積極的に摂る

⑦上手にストレスを解消する

ストレスがたまると、自律神経が乱れやすくなります。自律神経の乱れは、便秘の大きな要因です。

リラックス効果があるアロマの香りを部屋に漂わせる、スカッとした気分になれる映画を観るなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。

便秘を解消して腰痛改善!快適なお通じで健康的な毎日を

今回は、便秘と腰痛の関係性について解説しました。

便秘も腰痛も、片方だけで十分に不快な症状です。その両方が一度に起こったとなれば、仕事や勉強への集中力が失われて、思わぬミスや事故を引き起こす要因にもなりかねません。

逆に、快適なお通じで毎日スッキリできれば、美容やメンタルにも良い影響を与えてくれます。生活習慣や食生活を見直して、腸内環境を整えましょう。

>便秘を解消して腰痛改善!快適なお通じで健康的な毎日を

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