最終更新日:2025.07.01
「お腹が張って気持ち悪い」「吐きそうなのに出ない」。
そんなふうに、便秘と同時に吐き気や嘔吐のような症状が出てくると、不安になりますよね。
一見、便秘とは関係なさそうな吐き気や頭痛。
でも実は、腸のトラブルが原因で気持ち悪くなることは少なくありません。
本記事では、
・なぜ便秘で吐き気が起こるのか
・頭痛やだるさとの関係性
・吐き気がつらいときの対処法
・危険なサインの見分け方
について、分かりやすく解説していきます。
便秘による吐き気や頭痛で悩んでいる方は、症状を改善する参考にしてくださいね。
この記事の執筆者
グリーンハウス株式会社
食品保健指導士・管理栄養士
古本 楓
食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、「便秘」「腸活」についての情報をお届けいたします。
【資格】
・公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
食品保健指導士
・管理栄養士
目次
「ただの便秘のはずなのに、吐き気がして食欲もわかない…」。
実はこれ、珍しいことではありません。
便秘が続くと、腸内にたまった便やガスの影響で、胃や全身に思わぬ不調が現れることがあるのです。
この章では、便秘と吐き気がどうつながっているのか、そのメカニズムをわかりやすく解説します。
便秘が続くと、腸の中に便やガスがたまり、どんどん膨らんでいきます。
その結果、腸が胃や横隔膜を圧迫することで、胃の働きがにぶくなり、ムカムカ感や吐き気が起こりやすくなります。
特に以下のような状態のときは、要注意です。
これらは、腸にたまった便やガスによって、胃の圧迫や消化機能の低下が起きているサインかもしれません。
便秘がひどくなると、胃や腸の動きが全体的に鈍くなり、食べ物の消化に時間がかかるようになります。
そうなると、食後に「胃が重い」「吐き気がする」といった症状が現れやすくなります。
また、食事を抜いたり、腸がうまく動いていなかったりすると、逆に胃酸が出すぎてしまい、気持ち悪くなることも。
女性の場合、生理前や更年期などホルモンの変動が腸の動きに影響します。
特に黄体ホルモン(プロゲステロン)が増える時期は腸の働きが低下しやすく、便秘とともに吐き気や腹部の不快感に悩まされる人が少なくありません。
「便秘だけじゃなく、最近なんだか頭が重い」「体もだるくてやる気が出ない」。
そんな不調、実は便秘と深く関係している可能性があります。
腸の状態が悪化すると、自律神経のバランスが崩れたり、体内に不要なものがたまりやすくなったりして、全身のコンディションに影響を与えることも。
この章では、便秘と頭痛・だるさの関係について詳しく見ていきましょう。
腸と脳は「脳腸相関」と呼ばれる密接なつながりがあります。
便秘によって腸内環境が乱れると、自律神経のバランスが崩れやすくなり、頭痛・めまい・吐き気・倦怠感など、さまざまな不調が引き起こされることがあります。
「便秘だけのはずなのに、頭も痛くて気分が落ち込む」…それは、腸からの不調が全身に広がっているサインかもしれません。
便秘が続くと、腸内に老廃物や悪玉菌がたまり、アンモニアなどの有害物質が発生することがあります。
これらが腸から吸収されてしまうと、血流に乗って全身へ運ばれ、だるさや頭痛の一因になる可能性も。
「なんとなく体が重い」「集中できない」と感じるときは、腸のサインを見落としているかもしれません。
便秘による吐き気を感じたときは、無理に食事や排便を試みるよりも、まずは胃腸を落ち着かせるケアを行うことが大切です。
冷たい飲み物や刺激の強い食べ物は、吐き気を悪化させることがあります。
まずは白湯や常温の水を少しずつ飲んで、内側から体を温めましょう。
胃腸にやさしい状態をつくることで、ムカムカ感がゆるやかに落ち着いてくることもあります。
使い捨てカイロや湯たんぽなどでお腹まわりをやさしく温めると、腸の血流が良くなり、動きが少しずつ活発になることがあります。
ストレスで体が冷えやすい方にもおすすめのケアです。
「お腹が張って気持ち悪い…」というときは、軽い体操で腸に刺激を与えるのも効果的です。
仰向けに寝転び、両膝を抱えるポーズをキープ(30秒)→ゆっくり呼吸
腹式呼吸は、深い呼吸を行うことで腹部を膨らませ、呼吸を通じて内臓をやさしく刺激し、腸の蠕動運動を促進します。
また、深い呼吸はリラックス効果があり、自律神経のバランスを整えるため、ストレスによる便秘や吐き気の緩和効果が期待できます。
これを5回~10回繰り返すことで、リラックスし、腸の働きが改善されるのを感じることができるでしょう。
吐き気があるときは、においや音に敏感になることがあります。
香水・食べ物のにおい・騒がしい環境などを避けて、静かな場所で過ごすことで、気持ち悪さが軽減するケースもあります。
便秘や吐き気がくり返されるなら、腸内環境そのものの見直しも必要かもしれません。
ビフィズス菌やオリゴ糖など、腸内環境を整える成分を摂取できるサプリメントを活用すれば、効率的な改善が期待できます。
日々の便秘や、そこからくる吐き気やムカムカ対策に、無理なく続けられるインナーケアとして注目されています。
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単なる便秘と思っていても、吐き気や嘔吐が続くようであれば、別の不調が隠れている可能性もあります。
以下のような場合は、早めに医療機関で相談しましょう。
これらは、腸閉塞や重度の便詰まりといった症状の可能性もあります。
便秘と吐き気が同時に現れる背景には、次のような疾患が潜んでいることもあります。
無理に自力で解消しようとせず、体の声に耳を傾けてください。
便秘だけでなく、吐き気・嘔吐・頭痛まで出てくると、「どこが悪いの?」と不安になりますよね。
でも、体は常に何かしらのサインを送ってくれています。
便秘による吐き気は、腸からのSOSの可能性もあります。
まずは、今できることからやってみましょう。
・白湯を飲む
・お腹を温める
・無理をしない
・腸にやさしい生活習慣を取り入れていく
腸内環境を整えることで、便秘や吐き気の症状も徐々に軽減できるはずです。
その第一歩を、今日から始めてみてください。
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