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出口で固くなった便を出す方法|便秘で詰まる原因と今すぐできる解消法

最終更新日:2025.05.08

出口で固くなった便を出す方法|便秘で詰まる原因と今すぐできる解消法

「便が出そうなのに出口で詰まっている感じがして出ない」
「肛門のあたりまできているのに、まったく出てこない」

そんな便秘の症状に悩んでいませんか?

これは「直腸性便秘」や「出口で固くなった便」が原因かもしれません。

排便のタイミングを逃すことや、腸内環境の悪化が積み重なることで、便は出口付近で硬く乾燥し、スムーズに排出されなくなります。

この記事では、「出口で便が詰まる」原因から、今すぐできる解消法、便秘を繰り返さないための習慣、そして腸内環境のケアに役立つ対策までを分かりやすく解説します。

食品保健指導士・管理栄養士 古本 楓

この記事の執筆者

グリーンハウス株式会社

食品保健指導士・管理栄養士

古本 楓

食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、「便秘」「腸活」についての情報をお届けいたします。

【資格】
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
 食品保健指導士
管理栄養士

出口で便が詰まる便秘とは?

便秘の中でも「出口付近で便が固まり、出にくい」という状態は、多くの場合「直腸性便秘」に分類されます。

直腸性便秘とは

便意を我慢することが多かったり、下剤や浣腸を頻繁に使ったりすることで排便反射が鈍くなって起こる便秘が直腸性便秘です。

直腸性便秘では、直腸に便が溜っても便意が起こらないため、気付かないうちに便秘が悪化する場合が少なくありません。

腸内に留まった便は、腸管によって水分が過剰に吸収されて硬くなり、出口(肛門)で詰まりやすくなります。

便意を我慢すると直腸性便秘になる

便が出口で詰まる主な原因

「肛門のすぐ近くで便が詰まっているような感じ」がする時は、腸の出口付近で便が硬くなって動かなくなっているケースが多く、放っておくと痛みや不快感が強まることもあります。

ここでは、便が出口で詰まってしまう主な原因と、その背景にある生活習慣や体の変化について解説します。

●便意の我慢・トイレのタイミングを逃す

忙しい朝や外出先での排便を我慢することが日常的になると、脳と腸の連携が乱れ、排便の反射が起こりづらくなります。

●腹筋力の低下

腹圧をうまくかけられないと、肛門付近まで来た便を押し出す力が不足します。

筋肉量が少ない高齢者や女性は、このタイプの便秘に悩まされやすいでしょう。

●食物繊維・水分不足

食事内容が偏っていたり、水分摂取が不十分だったりすると、便は硬くなりやすく、出口で詰まりやすくなります。

●腸内環境の乱れ

悪玉菌の増加や善玉菌の減少は、便の水分量や形状に大きく関わります。

腸内環境が悪化すると、コロコロと硬い便になりやすい傾向があります。

便が出口に詰まる原因

出口で固くなった便を出す方法【今すぐ試せる】

「出口で便が固くなって出にくい…」。そんなとき、焦って無理にいきむのは逆効果。

痛みや体に負担をかけてしまうことがあります。

そこで、誰でも簡単に実践できて、出口で固くなった便をスムーズに出せる方法をご紹介!

快適な排便を取り戻すために、さっそく試してみましょう。

●排便姿勢を「ロダンのポーズ」に

足元に高さ10~20cmの台を置き、膝を胸に近づけるようにかがんだ姿勢をとることで、直腸と肛門の角度がまっすぐになり、排便がしやすくなります。

出口に詰まった便が出やすくなる排便ポーズはロダンの考える人

●肛門マッサージで出口を柔らかく

肛門周辺をやさしく円を描くようにマッサージすると、筋肉の緊張が和らぎ、排便が促されやすくなります。

●温熱刺激で腸をリラックス

下腹部にカイロや温タオルをあてることで、副交感神経が優位になり、腸がリラックスして動きやすくなります。

●グリセリン浣腸や座薬の活用(短期的対処)

どうしても出ない場合は、市販のグリセリン浣腸や便秘用座薬で便を柔らかくし、排出を助けるのも一つの方法です。

ただし、これらはあくまでも対症療法。常用は避けましょう。

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根本改善に向けた生活習慣の見直し

便秘を根本から改善するためには、日々の生活習慣を見直すことが非常に重要です。

しかし、ただ「健康的な生活を心がけましょう」と言われても、具体的に何をどう変えればよいのかは分かりにくいもの。

ここでは、便秘改善に特化した生活習慣を紹介し、すぐに実践できる方法をお伝えします。

1.朝の軽いストレッチで腸を刺激

朝起きたとき、寝ぼけた体をそのままにしておくのではなく、軽く体を伸ばしてみましょう。

簡単なストレッチを行うことで、腸が刺激され、動きが活発になります。

腸を直接刺激する腹部のマッサージや、肩回し、腰のひねりなどが効果的です。

朝のストレッチを習慣にすると、腸内リズムが整いやすくなり、排便をスムーズに促進できます。

2.食事のタイミングと内容を見直す

便秘解消に欠かせないのが、食事の見直し。特に、食物繊維が豊富な野菜や果物をしっかり摂ることが基本です。

しかし、ただ食べればいいわけではありません。

便秘改善には、食事のタイミングも大切。

朝食を抜くことなく、朝食時にしっかり食物繊維を摂ることが腸を刺激し、排便を促進します。

水溶性食物繊維が豊富な食品を食べる

3.適切な水分補給を心がける

便が硬くなり、出口で詰まってしまう原因の一つに、水分不足があります。

便は水分を含んで柔らかく保たれているため、十分な水分補給が必要です。

目安としては、1日1.5~2リットル程度。

一日を通してこまめに水を飲むことが大切ですが、特に朝起きた後は白湯や温かい飲み物を摂るようにしましょう。

水分を適切に摂取することで、腸内の動きがスムーズになり、便がスムーズに通過しやすくなります。

出口で詰まる便秘の解消に水分補給

4.ストレス管理とリラックス

過剰なストレスや不安は、自律神経の働きを乱し、便秘を引き起こす原因となります。

リラックスできる時間を作り、心身ともにリフレッシュすることが、便秘解消には効果的です。

出口で詰まる便秘は正しくケアすれば解消できる

便が出口で詰まるのは、放置すれば慢性化や痔などのトラブルを招く原因になります。

しかし、正しい知識と対策を実践することで、苦しい便秘は確実に改善可能です。

腸内フローラの改善は一朝一夕にはいきませんが、食事の見直しや運動、ストレス管理といった習慣改善に加えて、腸内環境を整えるサプリメントを使うことで、より効果的な便秘解消が期待できます。

あなたの便秘改善をサポートするために、腸活サプリメントを試してみるのも一つの手段でしょう。

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よくある質問

「出口で詰まる便秘」は、直腸性便秘とも呼ばれ、便が直腸まで到達しているにもかかわらず、排出が困難な状態を指します。これは、便意の我慢や排便反射の低下などが原因で起こります。
主な原因には、便意の我慢、腹筋力の低下、食物繊維や水分の不足、腸内環境の乱れなどがあります。これらが複合的に影響し、便が硬くなり、排出が困難になります。
生活習慣の見直しが重要です。具体的には、朝の軽いストレッチ、食事のタイミングと内容の見直し、適切な水分補給、ストレス管理などが効果的です。
腸内環境を整えるサプリメントは、便秘改善に役立つ場合があります。特に、ビフィズス菌やオリゴ糖を含むサプリメントは、腸内の善玉菌を増やし、便通を改善する効果が期待されます。

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